支持的精神療法とは?
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支持的精神療法は、支持的・現実的な治療法で、患者さんの「無意識の心」を理解しながら治療を行っていきます。
医師と話をしたり、カウンセラーと話をすることは、その時点から心理治療はすでにはじまっているといっていいでしょう。
患者さんの話をよく聞いて患者さんのかかえる不安や悩み、心配ごとに共感し、受け入れて、不安、緊張、恐怖を和らげていくのが、支持的精神療法と呼ばれるものです。
この支持的精神療法では、患者さんとのやりとりの中でストレスを軽減し、問題となる部分がどこかをみつけ、対策を一緒に考えていきます。
「あれをしてください」「これをしてください」と、医師側が主導的に指示をするのではなく、「大丈夫ですよ」「不安な気持ちがあるんですね」など、患者さんの気持ちを最優先にしながら自主性を尊重し、治療を進めます。
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現在の状態が、病気によるものであること、かならず回復することなどを伝えていきながら、患者さんお置かれている状態に応じて、
- 休息することをすすめる
- 無理にすぐ決断する必要はない
- 自分の気持ちはまわりにオープンにしてよい
- あせらずゆっくりで大丈夫
などといったことを伝えながら、心の安静や自信回復がはかれるようにしていきます。
毎回の診察がそのまま支持的心理療法になっていると考えてさしつかえないと思います。
支持的心理療法では、何か一定の答えがあるわけではなく、あくまでも発症に至った経緯や背景について、患者さん自身がそれに気付き、どうしていけば良いかを自分で見つけられるように導いていくのです。
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