パニック発作とパニック障害
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どのような状況で発作が起こるかは、人それぞれ異なるのですが、
よく聞くパニック障害の特徴として、主に「電車にのれない・電車に乗るのが不安でしかたがない」といわれる方が多いです。
発作が起こったときに、どのような症状が現れるかも、
人によってさまざまですが、主に以下のような症状のタイプに分類されます。
- 激しい動悸、心悸亢進(心臓の動きが速く、強くなること)、または心拍数の増加
- 著しい発汗
- 身震いまたは全身・手足のふるえ
- 息切れ感や息苦しさ
- 窒息感
- 胸の痛みまたは胸部不快感(胸が苦しい感じ)
- 吐き気または腹部の不快感
- めまい、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
- 現実感消失(今いるのが現実でない感じ)
- コントロールを失うことへの恐怖、気が狂うことに対する恐怖
- 死ぬことに対する恐怖
- 感覚の異常(感覚の麻痺、しびれ、うずき感)
- 寒気またはほてったりする
電車に乗っているとき、乗ろうとしたときに激しい不安を感じ、
さらに上記の項目が4つ以上見られたとしたら、
それは「パニック発作」と呼ばれる急性の不安発作です。
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パニック障害の診断基準
この13の項目は、アメリカ精神医学学会で定められた「パニック発作」の診断基準(DSM-Ⅳ)です。
現在、4項目以上の症状が発作時に同時に起こり、しかも10分以上という短時間にそれらの症状が最高レベルまで到達するような場合、「パニック発作」と診断されています。
ちなみに、3つ以下であった場合は、「症状限定性発作」と呼ばれ、
パニック発作とは区別されています。
この「パニック発作」を経験したあとも、度々発作を起こすようになってしまった場合、
「パニック障害」という心の病気にかかっていると考えてよいでしょう。
アメリカ精神医学会の診断基準では、
-
予期しないパニック発作が繰り返し起こる
-
1回の発作の後、1ヵ月かそれ以上、「また発作が起こるのではないか」という心配や「発作を起こして×××になったらどうしよう」という心配があり、発作に関連した行動の変化のうち、1つ以上が続いていること
-
パニック発作が、薬物の乱用や治療のための薬物の服用、または甲状腺機能異常などのような身体疾患の生理学的作用によるものでないこと
-
パニック発作が、社会不安障害や強迫性障害、外傷後ストレス障害(PTSD)で説明できないこと
上記4つが当てはまる場合、パニック障害であると診断することになっています。
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