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パニック障害になりやすい人

パニック障害になりやすい人の傾向


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うつ病には、なりやすい性格のタイプがあります。

  • 完璧主義者
  • 几帳面
  • 融通が利かない

などです。これらは学術的にも認められた傾向です。

しかし、「パニック障害」には、これといってパタン的な性格の特徴はまだ見出されていません。
一般的に「パニック障害」について以下のようなことが言われています。

(1)有病率は4%弱

有病率とは、ある時点(調査時等)において、その集団の中でパニック障害を罹患している人の割合をいいます。
有病率4%とは、無作為に100人を集めると、そのうち4人が「パニック障害」ということです。
東京の人口は1300万人です。
これに当てはめれば実に52万人がパニック障害の患者ということになります。
この数字は男性のうつ病患者の割合とほぼ同じになります。
それほどありふれた、「よくある病気」ということがわかりますね。

(2)女性に多い

罹患者は女性が男性の2~3倍は多いといわれています。
これは特にきちんとした調査の結果ではないのですが、
一般的にそういわれています。
男性患者も相当数います。

(3)20歳から30歳台に多い

パニック障害を発症する年齢のピークは、20歳台と30歳台の二つあります。
ただし、小学生で発症する人もいれば、40歳を過ぎて発症する人も当然います。

(4)血縁者にパニック障害の人がいると発症のリスクが高まる

発症した人の家族構成を調べてみると、親、子、兄弟にパニック障害を発症した人がいる確立は
健常人と比べて4~7倍も高いという報告もあります。

また、性格の傾向をみてみると

  • 緊張しやすい性格
  • バリバリ働き活発な性格

これらの性格を持っている人がかかりやすい傾向にあります。

緊張しやすい性格の人は、内向的で生真面目、何事にも心配性で
些細な不安もコントロールできずに最悪の状況ばかり考えてしまう人が多いようです。
ストレスに弱く、通勤の満員電車や渋滞、高所などに過剰な恐怖や嫌悪をしめします。


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精神科の男性医師周囲の目が気になり、他人からどう思われているかが、とても大きい指標となりがちです。
人前で話したり、見られている前で字を書いたり、人と一緒に食事をするといったことが苦手です。
こういった心理の背景には、劣等感が大きく影響しています。
心の緊張によって常に自律神経が緊張してしまっているのです。

次に、バリバリ働き活発な性格の人です。
こういうタイプの人は、仕事を熱心にこなし、周囲からの評価も高いことが多いです。
大企業の役員やスポーツ選手に多く、意外な人がパニック障害を罹患しているということが
多々あります。

このバリバリタイプの人は、「頑張らなければならない」という「しなければならない思考」が強く、
怠けていると不安になるような性格をもっています。
不安を打ち消すために、さらに頑張るため、心と体が休まる暇もありません。
そのため、自律神経が常に緊張しています。

この2つの性格を持っている人には共通点があります。
それは、常に心理的な緊張があり、それにより、自律神経の恒常的な緊張状態を生み、
「パニック発作」ひいては「パニック障害」を引き起こすのです。

その他、パニック障害になりやすい人の特徴としては、

  • 人の目を気にしすぎる
  • 何事にも几帳面で完璧主義
  • きまじめで責任感が強く、徹底的にやらないと気がすまない
  • 潔癖主義
  • 変化を好まない
  • 感じやすく、傷つきやすい、ナイーブな性格
  • 引っ込み思案
  • 自分に自信がない
  • 依存心が強い
  • 自己中心的でわがまま
  • 柔軟性が乏しく融通が利かない
  • 人当たりがよく、いつも明るく振舞うが、感情の起伏が激しい

等があげられます。

このように、まじめで、几帳面で、頑張り屋さんの人がなりやすいのです。
この様なタイプの人は、なるべく考えすぎない、不安に過敏になり過ぎない、自分自身を追い詰めないように
ある意味で、いい加減でだらしない生き方を目指してもいいかもしれません。


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