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自律神経を安定させる方法Ⅰ

充分な睡眠をとる


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パニック障害を身体的な側面から見たときにポイントとなるのが、自律神経の慢性的な過緊張状態です。
これをいかにして緩和させるかが重要です。

そのための方法として、まず考えられるのが【睡眠の改善】です。
質の良い睡眠とることが何よりも大切となります。
熟睡することは、どんな薬よりも自律神経の安定に効果があるといっていいでしょう。
熟睡さえできれば、それだけで症状はかなり緩和されます。

その理由として、1つには、交感神経の緊張が解け、副交感神経が優位になるということがあります。
副交感神経が優位になると、全身の筋肉の緊張が緩み、血流が身体の隅々にまでいきわたり、気持ちがリラックスします。
不安や恐怖感、抑うつされた感情、焦燥感も改善されます。

また精神的な緊張状態が続いていると、扁桃腺が刺激され、副腎にそのシグナルが送られてて、ストレスに過敏に反応する物質であるコルチゾールが分泌されます。
高濃度のコルチゾールは、脳の海馬を萎縮させることがわかっています。
さらにコルチゾールは扁桃体を刺激し、ストレス反応を持続させる要因となります。


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睡眠は、異常に高まったコルチゾールを低下させてくれる効果があるのです。

成長ホルモンも、睡眠に関連して変化するホルモンのひとつです。
大人の場合の成長ホルモンは代謝や免疫の調整に一役買っています。
さらには気分にも作用するといわれており、うつ病患者やパニック障害患者は、この成長ホルモンの分泌が低下しています。
熟睡することによって、この成長ホルモンの分泌を促す効果があるのです。

多忙などによって充分な睡眠時間が取れないときは、15分程度で良いので仮眠をとると良いです。
慢性的な疲労や自律神経の過剰な緊張状態が蓄積している場合は、短い時間の睡眠でも深い睡眠にはいることができます。
これをマイクロスリープと呼びます。

わずかな時間の仮眠で、すっきりしたという経験が誰にもあるのではないでしょうか。
これがマイクロスリープの効果です。
交感神経がリラックスしている証拠です。
生物の本能として、重要な機能として備わっているといわれています。


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