パニック発作が引き起こす症状
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パニック発作の症状はかなり激しいものです。
数分のうちに急速に症状がひどくなっていきます。
「このまま死んでしまうのではないか」という死の恐怖や
「頭がおかしくなってしまいそう」という恐怖をいだく人が多いようです。
実際パニック発作で死にいたるということはないのですが、
発作の症状が強烈ですし、なんの予兆もなく突然襲ってきますから、
一度経験すると発作への恐怖感と不安感は想像を絶するものとなります。
具体的なものが原因となって感じる恐怖感や不安感と違い、
パニック発作の恐怖や不安は漠然としており、全く異なるものです。
「なにか自分の体の中で、悪いことが起こっているのではないか」
「こんな状態が今後も続いたらどうなってしまうのだろう」
というような対象のない、漠然とした不安や恐怖です。
パニック発作を起こした人の半数以上が経験したことがあるのが「死への恐怖」です。
また、「大声で叫びたくなる」
「このままではどうにかなってしまうんじゃないか」という不安感や、のどが詰まった感じがする、
窒息感がある、顔・体が火照ったような感覚、激しい肩こりや首の痛みのような
具体的に感じる不快感を感じる人も少なくないようです。
さらに、一度パニック発作を経験すると、
「また起こるんじゃないか」というような不安を常に感じることが多いのです。
その不安が、さらなる恐怖や不安を生むという、スパイラルに陥ってしまうことが、
パニック発作の特徴でもあります。
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その他の不安・恐怖としては、
- 心臓や脳に重大な病気があるんじゃないだろうか
- 人から変な目でみられてしまうんじゃないだろう
- 人前で吐いてしまったり、失禁など粗相をして、恥ずかしい思いをしてしまうのではないか
- 発作が起こって、そこから逃げられなかったらどうしよう
- 車に乗っているときに事故を起こしてしまうんではないか
- 仕事をクビになってしまうんじゃないか
- 恋愛や結婚ができないのではないか
- 社会に適合できない引きこもりになってしまうのではないか
など不安を感じてしまうのです。
このような実際には起きないのに、起きてしまうのではないかという不安を
“予期不安”と呼びます。
この予期不安がスパイラルとなって、さらなる恐怖・不安を呼んでしまうのです。
パニック発作の症状としては以下のようなものがあげられます。
- 激しい動悸、心悸亢進(心臓の動きが速く、強くなること)、または心拍数の増加
- 著しい発汗
- 身震いまたは全身・手足のふるえ
- 息切れ感や息苦しさ
- 窒息感
- 胸の痛みまたは胸部不快感(胸が苦しい感じ)
- 吐き気または腹部の不快感
- めまい、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、または気が遠くなる感じ
- 現実感消失(今いるのが現実でない感じ)
- コントロールを失うことへの恐怖、気が狂うことに対する恐怖
- 死ぬことに対する恐怖
- 感覚の異常(感覚の麻痺、しびれ、うずき感)
- 寒気またはほてったりする
これらの症状が突然襲ってきたときは、早めに内科を受診して、身体に異常がないかをまずは確認してください。
「どこにも身体的な異常はない」と医師に言われた場合は、パニック発作を疑った方がいいでしょう。
まずはお近くの精神科・心療内科をたずねてみましょう。
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